中沼青少年キャンプ場 管理人オヤジとの大人気なき戦い!!


2001年8月10日~8月12日・中沼青少年キャンプ場

都会で迷ってクールグル
しっかし札幌は大都会だぁねぇ~。
今回はかなり詳しい地図も持参していて、
通る道も国道と道々だからよもや迷うこともねーだろうと思っていたが、
まずいきなり国道274号に乗れないという体たらく。

大谷地のあたりだったっけ…(←既に記憶が薄らいでおる)
あの辺で同じ所をグールグル2,3回まわって、異次元空間に入りこんだような感じ。
東西南北も分からなくなり、仕方なく目に入ったコンビニにとびこんで聞く。
「あのー、俺今どこにいるんだべ?」
したら聞いた相手が悪かった。
「いゃぁー、私も釧路から来たばっかりで…」

幸いこのあたりの道に詳しい店員さんが出て来てくれて、教えてもらった。
よく聞いたらさっきグルグル回ってた時、何回も274号を横切ってたんでないのさ。
まったく都会の道にはかなわない。

ま、でもこれで道もわかったし、
地図と標識を交互に見る米つきバッタ状態からも解放されたわけだね。
その後はなんとか迷わずにキャンプ場入りできた。いやホントだって( ̄皿 ̄)

貸し切りのはずが激混み!!
キャンプ場入りして面喰らった。
あれれっ? 他に予約入ってなかったはずだど。
この小学生集団はなんだ?
しかもなんか集会みたいなことやってるし…、

そもそも団体の予約が入ってなかったから
普段は青少年の団体用のキャンプ場を特別に貸してくれたんじゃなかったっけ?
俺が予約の申込をしたときはそんな感じの応対してたじゃないの。
じゃあ俺らの後にこの小学生団体が予約したって事になるのかね。

ちょっと賑やかになりすぎそうな予感がするけど、まぁ仕方ねぇな。
なんつったって利用料金が安いし、用事の有る手稲にも石狩にも近いし、
賑やかすぎるったって小学生達が相手だもの、可愛いもんだべさ♪

小学生達の集会は、キャンプ場での過ごし方などの打ち合わせだった。
その固まりの中からキャンプ場スタッフとおぼしき若い女性が、
到着した我々に気付き近付いて来た。

「あの~、もしかして函館からの…」
そうそう、函館からはるばるやって来たんです、迷ったけど(^^;
「テントは張られますか?」
う~ん…、息子関連の会合参加で色々忙しいからねぇ
設営、撤収する時間も取れなさそうだし…、
「いゃ、最初に予約した通り常設テント借ります」
と俺が言うと、その女性スタッフ、
「じ…、じゃあ、『アライグマ』と言う常設テントを使って下さい」とちょっと戸惑った様に答えた。

「じゃあ」とはどう言う事かいな?
仕方なく貸してくれるようなその口っぷりは…。
まぁいいや。
最初からプリプリしてても後々気まずくなるし、楽しく行くベ~~(^^♪

最初のトラブル発生
さてと、荷物運びだ。
このキャンプ場は駐車場からサイトまでは距離が有る。しかも炎天下。
こりゃゆるくないよ~。
するとどこからか「リヤカー使ってもらいなさい」という天使の囁きが…。
声の主はここのボスらしきオヤジさんだった。
いやいや、仏頂面してるけど、案外良い人なんでないかい?

リヤカーを借りせっせと荷物を運ぶ。
ところが!!
ほとんど運び終えた頃に今度は優し気な男性スタッフが
「あ、あのー、この『アライグマ』だと子供達のテントに近いのでうるさくてご迷惑がかかるので…」と、今度は『ダチョウ』に移ってくれないかと言う。

おいおい、何を今更いつちゃってんの?
もうほとんど荷降ろし終わってしまってるべや!!
また運べってか?
俺のTシャツ見てみれ!! 汗で色もなんも変わってしまってるべや!!
「なんも、ウチはみんなの声なんか気にしないから、ここでいいよ」
そんなお気遣いは無用ですよと応じたら、
「いえ…あの…キ、キャンプ場からのお願いなんです」と来たもんだ。

仕方ない。引っ越しましょ。
荷物の移転は妻子にまかせ、残りの荷物を取りに駐車場へ。
戻って来る時、妻がボスオヤジとなにか喋ってるのが見えた。
妻の顔が怒ってる怒ってる。
今度は何が起きたんだぁ???

更にトラブルは続きのチェックイン
半切れの妻が語る。

いゃぁ~~、頭に来た。
やっぱり『ダチョウ』でなく『クジラ』にしてくれだってさ。
なんも、それはいいんだ。
けど、あのオヤジときたら、
「晴天の時はテント張りますって言われたから、
そのスペースの草刈りしといたのにテント張らないのかい」ってムッとして言うんだよ。
それも何回も!!

「草刈りしたのに!」

「草刈りしたのに!!」


「草刈りしたのに!!!」


ってさぁ。
私も頭に来てさ、「あ~~ぁ、それはそれはスイマセンでしたねっ!!」って言ってやったよ」
文句ブリブリ状態。

口は禍の元(^^;
俺はブチッとなりそうなのを押さえて、管理棟に向かった。
穏やかに話しましょ、穏やかに。
「あのさぁ、草刈りしたしたってさぁ、
そんなのは管理者として当たり前の仕事じゃないすか?
それにウチは早めに予約入れてたからキャンプ当日の天候なんかわからないしょ。
嵐だったらテントなんか張ってられねぇし、
用事も増えたから設営・撤収の時間をはぶきたくて常設テントを貸してくれって頼んでるんですよ。
だいたい俺はね、もし天気がよかったら自分のテントを張るってこともできますか?って聞いただけで
「絶対張る」なんて言ってなかったよ!! 」

フフフッ…、ちょっとブチ切れかかりながらも温厚っぽいトーンの声で言ってやった。
するとさっきの女性スタッフが、俺に一枚の書類を見せた。
「あの…、こ、ここに書いてあるんですが…」
何がよ、えぇっ、何が書いてあるってよ!!
と、ムカつきながらその書類を見ると、
それは俺がFAXで送ったキャンプ場使用申請書であった。

『晴天時には自分のテントを張ります』

俺の書いた文字だった・・・・・(汗)
「あれぇ~?(^^; いやいや、なんちゅーの、ほれ、
いや~や、すいませんね。『クジラ』でしたっけ、やいややや、お借りします。
2日間よろしくお願いします」

~短気は損気 口は災いの元~

そんな言葉が怒りと暑さで茹だった俺の脳みそをかすめて行った。
いや~、だけどさぁ、申請書書いたの1ヶ月も前だもんなあ…
内容なんかすっかり忘れちまってたよなぁ…_| ̄|○

苦行の中に幸せを見出す息子君
そんな寒~いトラブルを経て…
さて、お借りした常設テントはと言うと、畳10帖分くらいの広さ。
家族3人で使うには広すぎるくらいのゆったりスペース。
虫君達がいっぱい中に入り込んで生活しているようだけど、
料金が安いんだもの、妻に息子よ我慢してちょ (-人-)

いゃ、そんなことよりも俺が参ったのは、食事の時の移動。
だってさぁ、テントの前は火気厳禁だって言うんだもの。
したらどこで炊事すればいいかって言えば、テントから40メートル位離れた炊事棟さ。
何? 炊事棟で調理してそこで食えばいいべってかい? 
あのね、炊事棟は小学生団体が占領してて使えない状態なのよ。

だから食事の度にテーブルと椅子とグリルにコンロに鍋に食材に…
って全部テント前から運ぶわけ。3往復くらい。


そして今度は早く食べ終わった小学生達が遊んでる中で調理して食事。

いい体験をさせていただきました。

そんなこんなで、苦行の数々を味わいながらも、
初日の夜は小学生達のキャンプファイアにウチの息子も参加させてもらって、興奮してたわ。
「あ~あ、凄く幸せな夜だなぁ…」ってしみじみ語ってたもの。

そして管理人オヤジとの直接対決!!
そして2日目の朝にそれは起こったのである。
俺らが早目の朝飯を食っている時、小学生達は朝飯前の一遊びをしていて、
ちょうど俺達のいるすぐ後ろの池に石を投げ入れたりしていた。
だいたい子供って水たまりを見れば石を投げたくなるもんだベさ?
いい年してる俺だってそうだもの( ̄ー ̄)

その石投げの様子をジーッと見ているやつがいた。ここのボスオヤジさ。
いいだけ黙~って少年達の石投げを眺めてて、したら突然物凄いけんまくで

そこに石を投げたらダメだ!
ここでは保育園の子達が泳いだりするんだから。
怪我をしたらどーする。
すぐに靴を脱いで池に入って石を拾いなさい!!!

と来やがった。
言われた子達は目が点ね。
引率してた大人達はバツが悪そうに池の方を見るでもなく、見ないでもなく…。
そばにいた俺はアドレナリン暴発!!

やいや、そったらごと昨日のミーティングで言ってなかったのかい!!
最初にちゃんと教えておかねぇから皆知らねぇで遊んでたんべや!!
急にそーやって怒鳴られたら、この子達どーするのよこの!!

昨日脳裏をかすめた「口は禍の元」って言葉もどこへやら。
口から声が勝手に出てしまった。
こんなるともう止まらない。
函館弁丸出しで、

しかもおめぇ、しばらく遊んでるの黙って見てたんでねーが。
いいだけ石入れさせて池に沢山貯まったとこで 突然怒りだしてよぉ、
おめぇ、なんかおがしぐねーが?

ムカついたまま少年達を見ると悲し気な顔で石を拾っている。
「もーやめれ。石なんか拾わなくていいから。
知らなかったんだもんなぁ。はいはい、もう池から上がりな上がりな。
なんか言われたらおじさんが相手になってやっから♪」
そう少年達に言ってフッと我に帰ると、ボスオヤジはどこかへ消えていた。

そして大人気ない争いの終焉
どっちもどっちの意地の張り合い…
と言うか、元々は一ヶ月前の申請書の内容を忘れてた俺が悪いのだが…

その日の夜、小学生集団が帰ったキャンプ場に電気はつかなかった。
炊事棟にも、トイレにも。
管理棟のボスオヤジの部屋の灯りも早々に消え、照明と言えば我が家のランタンのみ。
まさか、今朝の仕返しをこんなかたちで…

次の日の朝の出発時には、俺にどやされたムカつきがおさまったのか、
1日分の料金でいいと言ってくれて、
最後まで見送ってくれたという、なんか変な感じのソフトランディング( ̄ー ̄)

なんちゅーか、トラブル盛り沢山で、
5泊6日の我が家のキャンプ旅行の幕開けにふさわしい中沼の2日間だった様な…( ̄皿 ̄)

ここはファミリーキャンプもOKだそうなので皆さんも利用してみて下さい。
歯車がキッチリ噛み合うと結構いいとこだと思うよ。
ウチはほれ、出だしから噛み合いそこなったから……(超苦笑)

※中沼青少年キャンプ場は、現在は閉鎖されている様です。

引き続き「朱鞠内湖キャンプ場」までお付き合い下さる方はクリック♪

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