B’zさん、こりゃあんまりでは? by yutaboo

大瀧詠一さんのとこでも書いたけどさ、
影響されるのと拝借するのとは、意味が全く違うからね。

昔、家族で結成したバンドの日々のエピソードを描いたアメリカのドラマがあった。
「パートリッジファミリー」ってやつ。
後に実際にアイドル歌手として活躍したデイビッド・キャシディーが主役で、
劇中だけのバンドだったパートリッジファミリーの曲は実際にヒットもした。

そのドラマのある回での事。
作曲に悩んでふて寝していたキース(デイビッド・キャシディー)の弟ダニーが、
「新曲が出来た♪」と寝室から飛び出して来た。
居間にはキーボード担当の母親がいて、ダニーがギターを弾きながら歌ってみると、
「あら、その曲素敵じゃない!!」ということになって、その後家族で盛り上がる。

ところが外出から戻ったキースのがその曲を聞くと、
「これは僕がさっき作った曲じゃないか。盗んだな!!」と激怒。
そう。昼寝していたダニーの耳に、隣の部屋で歌っていたキースの歌が入って来てたんだね。

それで目が覚めたら、新しいメロディーが自分の中から湧いて来た様に感じてしまったのだ。

しばらく兄弟で揉めたのだが、結局事の顛末が分かって、ダニーは自分の勘違いに気が付き、
その曲は兄キースのものとして発表された。

と、昔のドラマの話で前置きがチョー長くなってしまったが、
こんな風に、たとえ悪意が無くても、
他人の作品を自分が作ったものだとして発表する事は出来ないはずなのだ。
当たり前過ぎる話だけどね。

さて、こんな風にジャケットデザインでエアロスミスを意識している事を感じさせるB’zだけれども、
彼らは曲の面でもかなり影響を受けている…というか、
彼らの曲の中に、頂いていると疑いたくなるようなものが多い。
曲中のギターのリフが似ていたり、「あれ?このサビの部分、エアロのあの曲のAメロそっくり!!」とか。

その程度ならまだいいが、もっとも驚いたのが、「憂いのGYPSY」だ。
この曲のドラムからの入り、イントロ、Aメロは、エアロの”What It Takes”そのものなのだ。

ドラムの入りやイントロは、おかずをプラスしてるからそっくりそのままではないが、
ドラムの音作り、楽器のアレンジはクリソツだし、
G/D/Em/D/Cというコード進行は完全に同じ。
そして歌のメロディが歌い出しから8小節同じ。

コード進行に関して言えば、ロックやポップスではよく出て来る流れだが、
なにしろ曲自体の雰囲気、譜割、歌のメロディが同じだからさ。

松本孝弘さん、これは君ぃ、エアロスミスやないか!!
いくら尊敬しているからって、ここまでやってはあかんのとちゃうか?

自分一人や、仲間内で「オリジナル曲作った( ̄皿 ̄)」ってやってるならいいけどさ。

弟子が、尊敬している師匠の家から何かを持ち出して売っぱらってしまう。
そんなような事なんじゃないかなぁ…。
な~んて思った次第です。

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