神恵内青少年旅行村　GWなのにガラガラ♪

2002年5月2日～4日・神恵内青少年旅行村キャンプ場

「襟裳の～春ぅは～～♪何も、ない～、は～るですぅ～～♪」ってさぁ、
襟裳の人達は「何もないなんて、失礼な!!」って怒ったらしいけど、
俺は北海道の雄大さを表した詩だと思ったよ。

ごちゃごちゃと物や下らねぇしがらみの溢れた現代社会に、
そんなものとの縁が一切無い、ただただ人々が淡々と暮らしているような所がある。
そしてそこには日高山脈が静かに大平洋にに沈み込んでいってる襟裳岬が有るわけだよ。

で、なんかものすご～くにその雰囲気にあこがれて、
GWのキャンプ旅行は襟裳岬見物中心に予定を立ててたら、
悪い事に丁度静内の桜の満開時期で大渋滞と重なりそうだったり、
3,4日と雨の予報になったり…。

それに、よく考えたらキャンプ予定地の判官館までは結構距離があって、
運転手である風邪がなおりかけの妻は辛かろうとか、様々な要因が重なって、
結局GW真最中の2日からのキャンプ旅行は、
「神威岬+旭山動物園見物&月形でミニオフ会」っつーことになったのでございます。

神威岬見物のためのベースキャンプに選んだのは、
天童よしみの「こっこぉは～～、積丹～～♪、か～もおえ～えな～あ～い～～♪」でおなじみ、
積丹半島にある神恵内村の「神恵内青少年旅行村」。
息子→妻と移動した風邪は最後に俺にやって来て、
前日まで発熱があったものの今日は平熱。
もう風邪なんか無視無視!!(￣∇￣)v

さてと、函館から北上するのに毎度毎度国道5号線を通るのにも飽きたから、
たまに日本海側を行くべぇと八雲から北桧山に抜けて、そっから229号を北上。
天気は快晴。気分は爽快!!

ただちょっと気になってたのは4日の天気ね。
日本海側は降らないって約束だったのに、
この日の朝の予報では降ることになってやがったのよね。
でも大崩れはしないっつーことなんで、たいした心配はいらねーか。

途中休憩や食事を挟みながら、約6時間半で現地到着。
GWの中の平日を出発日に選んで、
息子は学校を、妻はパートを休んで来た甲斐あって、サイトはガ～ラガラ。

遊園地は貸し切り状態w

結局この日はキャンピングカーの1家族と夕方に入村した夫婦とウチの3組だけの超あづましいキャンプ。

でもってウチのテントは…
そう!!、
おニューなんだわ、これが。さて、どったら感じなんだベ?、建てるベ、建てるベ。

いやいやいや、広いんでないかい?
中は荷物を全部搬入してもゆったりスペースだし、前後に格納スペースもあるし～♪
で、この日は明日の見物（長距離徒歩付き）に備えて、とっとと食って、とっとと寝ましたとさ。

3日の朝～～。快晴!!
混雑前に神威岬に出発しようと、息子も妻も珍しく早起き。朝食を済ませ、7時半にキャンプ場を出る。
途中「賽の河原」に寄って散策しようと思ったが、意外に散策路の距離があるのよ、これが。
後に控えし岬での歩きを考えて、賽の河原散策はあっさり中止。

さて、岬の駐車場に着くと、早くも観光客がわらわらと集って来ており、
我々もその中に吸い込まれて散策コースへずるずると合流。
観光客の中にはお年寄りも多く、
「あっ、これは爺ちゃん婆ちゃんにも丁度いい散歩道なんだべなぁ」なんて思いながら、
まずは昔「女人禁制」だった鳥居を目指す。
これが既にけっこうキツい。
カンカン照りの太陽と、急な坂が俺の額から早くも汗を吹き出させる。

「まんず、ここを過ぎたらもう岬の突端だべさ」
駐車場にあった散策マップをちゃんと見てなかったお気楽な俺。
鳥居に辿り着き、眼前に広がる風景を見て泡を吹いた!!
「なぬぅ～!!、ここがスタートって事なのかよ!!!」

目の前にはアップダウンのきっついコースが、
まるで万里の長城みたく展開されてるんでねーのよ!!!
しかぁ～し!!、ここまで来たら戻るわけにはいかねぇ。
「先ッチョまで行くの?」と妻が言う。「あだりめ～だべさ!!」と俺。
だって何のために函館山さ登ったのよ?
毎日のウォーキングは何のため?
こんなときの為だべぉん。さ、さ、行ぐど～!!

「賀老の滝」散策コースの復路もきつかったけど、神威岬もまんずゆるぐねぇわ。
諦めて途中で帰ってしまう人も何人かいたくらい。
でもそんな辛い思いをして着いた突端は美しかった～～(^^♪