2001年5月12日~5月13日・鶉ダムオートキャンプ場
出発予定日の5月12日は第2土曜日で、
この毎月の第2土曜日って言う日の昼まで、我が家ではどうしても外せない用事があり、
その為に、いくらキャンプの予定を入れようと出発は午後からになってしまう。
午後から出発と言うことは、
キャンプ場でゆっくり過ごすことを考慮に入れれば当然あまり遠出は出来ない。
この日のキャンプ地は、函館から1時間弱の厚沢部町鶉。
我が家の第2土曜日にあっては申し分のない距離だ。
到着しテントの設営を完了させても午後2時位からは息子と遊んだり、
サイト内を散歩したりして楽しめる。
しかも近くに温泉場がいくつかあり第2土曜のキャンプ地選択としては完璧( ̄∇ ̄)v
新規入湯の温泉数を増やすことのできる場所でもある。出足好調。
しかし、好事魔多し。
今回は我が家としては奮発した方で、3,000円のカーサイトを予約。
荷物の搬入に大汗をかくこともなく、設営の方も楽々完了。
時折吹き付ける強風のためタープがばふらめき(「バタバタとはためき」の函館弁)、手こずったが、
汗っかきの俺が額にうっすら程度で済んだのだから楽々と言ってもいいんでないかい?
この時期道南のキャンパーはまだ活動を開始していないのか、
我が家の他には3組しか来ておらず、
しかもテント泊はウチだけ。
GWの美笛の賑やかさが夢の中の出来事だったように思える。
サイトも2年前にオープンしたばっかりで、怖いくらいに整備されている。
森林を伐採して整地し、そこに芝を植え、ところどころに桜の木等を配置しているのは、
果たして自然を大切にしているのか、馬鹿にしているのかなどと矛盾を感じながら、
そこを借りてキャンプしている自分達に矛盾を感じたりと訳が解らなくなり、
サイト内を散策し頭の切替( ̄皿 ̄)
この際サイトの不自然さはおいといて、楽しむことにしましょかね。
俺が息子と、キャッチボールをして遊んでいる間、
この1週間の仕事疲れがどっと出ていた妻はテントの中で体力を回復すべく昼寝。
キャッチボールに飽きた我々はセンターハウスや別荘みたいなバンガローを覗き見。
もちろんこの日使われていなかったとこ。
このバンガローには大型テレビや冷蔵庫があり、
床には絨緞、寝室は2階、テラスはゆったり食事ができる広々サイズとまさに超豪華版。
こんなとこに泊まるなんてキャンプじゃねーべやと思いながらも、
1回位泊まってみてーなッて言う気持ちも少しあったりして。
そうこうしてるうちに夕食の時間の時間がやってまいりました。
今日のメニューはウチの定番のインチキピラフ、
今回初登場網で焼く豚肉の生姜焼き、
前日からオリーブオイルをまぶしていたアスパラの網焼きなどなど。
おいしくいただき、
明朝の日の出を見ながら味わうコーヒーのために午後9時には寝袋にもぐりこんだ。
キャンプ場の朝は早い。5時前に起床し、お湯を沸かしコーシータイム。
それにしても静か~。
耳に入って来るのは鶉川のせせらぎと風の音位。
それだけに時折聞こえるウグイスの声がサイト中に響き渡って心地いい。
静か・・・。
今回の我が家のキャンプも珍しくなにも事件がおこらず、静か・・・。
不気味じゃ。
いゃ、これでいいのよ。これが本来のキャンプの姿じゃないの。
後はゆーっくり朝飯食って、のんびり撤収して、11時チェックアウトだもの楽勝だべさ。
ほんでもって、帰りに温泉につかってさ(v゚ー゚)ハ(゚▽゚v)
以前、厚沢部の俄虫温泉に行ったことがあった。
しかしその時は自分のホームページで温泉紹介をやるなんて考えも無く、
写真も全く撮っていなかった。
ゆえに現在の温泉紹介のページ(2020年現在は無い)に
データこそアップしているものの写真がまだ無い。
「そうだ!! 帰りの温泉は、写真撮影も兼ねて俄虫にしよう♪」
決定!!
撤収後、一路俄虫温泉旅館へ。
着いてみたら驚いた。
11時を過ぎたばかりだって言うのに駐車場はもう車でいっぱい。
せっかく温泉に来たのになにもわざわざ混み混みの湯に入ることもねーべや。
「そうだ、館町いこいの湯ってのがあるぞ。あそこは安いし、未入湯だ!!」
それに館では城跡まつりもやってるから、ついでにそれを見物して♪
館へ向かう。俄虫温泉旅館の写真を撮るのも忘れて・・・。
何かが始まっていた。
館城跡まつりは物凄い人出で、
会場のかなり手前で車を駐めあとは歩かなければならなかった。
生来人ごみは苦手な方なので、
途中まで歩いたが会場までの距離と混雑ぶりを考え、まつり見物はとりやめ。
いこいの湯に浸かって帰りましょ。
温泉に着くと駐車場に先客がおり、
しかも風呂上がりではない様子なのに車に乗り込みエンジンをかけた。
「もしかしてまだ営業時間前ですか?」と聞くと、「午後1時からですって」との応え。
あれま、まだ1時間以上もあるんでないの…。
待つのが苦手な俺は、ここに入るのは次の機会にし、
前々から行こう行こうと思っていた木古内の亀川霊泉をターゲットに出発。
「木古内って、わざわざ江差まわりで行くのー?」っと妻が言うも、
「何言ってんの。ガッツリ近道の梅漬け峠を通るのよン♪」とすかさず切り返す俺。
ところが峠に入る道の左手に「梅漬け峠冬期通行止め」の工事標識。
「冬期通行止めって、いつまでこんな看板付けてんだよ!!」
ここで”冬期”の言葉に気を取られ、通行止め期間を見逃すと言うヒューマンエラーが発生していた。
峠の春の美しい景色に心を奪われウキウキしていた我々の前に、
やがてあの赤と白に塗られた見覚えの有るゲートが現れた。
それもしっかり閉じられた状態でね。
「なに、通行止めッてかい!!!」
トワイライト”お馬鹿”ゾーンに入り込んでしまっていることを認めたくない俺は、
動揺を隠し、冷静さを保った体で
「まっ、しようがないっしょ。通行止めだもの」
「江差まわりでゆっくりドライブしながら、途中の道の駅の駐車場で昼飯食ってさ」
「上ノ国から木古内に出て、亀川霊泉行きってことにしよっ」と、
運転手である妻を説得。するも、口数の多さは動揺している証拠( ̄皿 ̄)
Uターンして戻る時にさっきの標識をじっくり見たら、
今日5月13日は通行止め期間内にズッポリ入っていたのだった。
休日のキャンプの帰りにゆっくりドライブしてその上温泉にまで入れるなんて贅沢!!
と、なんとか気を取り直し、
江差の繁次郎浜駐車場で、朝キャンプ場で作ったおにぎりの昼食を取り、
上ノ国まわりで木古内方面へ向かう。
亀川霊泉はやめて途中の湯の岱温泉あすなろ荘に入ろうかと思い寄ってみたが
とてつもなくガッツリ混んでたのでやっぱりやめる。
「フッフッ、我々には亀川と言うジョーカーが有るのさ」と捨て台詞を残し湯の岱を後にする。
木古内から上磯に向かいしばらく走ると「亀川」の標識が見えて来た。
「もうそろそろだな」すると左手に「亀川霊泉枕木山荘」の看板。
日帰り入浴歓迎ののぼりも見える。
「よしっ、ここだここだ。ここを左折してッ♪」
…と、ん?看板の下になんか書いてるぞ。
なになに、、はぁ? 5月13日は臨時休業だって?
うぉーーーい!! 今日だべや、13日って!!!
結局温泉には行けず、そのまま帰宅。
多少の混雑は我慢して、
最初の俄虫温泉に入って写真も撮ってくれば
こんなお馬鹿な目に合わなくて済んだのに、まったく。
いゃ、でも正直言うと鶉キャンプが何事もなく終わり、
今回はお馬鹿レポート無しだなと思っていてちょっと寂しかったのだ。
むしろ最後の亀川霊泉休業の貼り紙を見て、
心の中で「やったぁー」と小さくガッツポーズをとっていたほど。
妻にいたっては、
最後のとどめ「亀川霊泉休業!!」をひそかに期待していたと言うのだから
ホントあきれたお馬鹿夫婦である( ̄∇ ̄)V