極地や高地に年間を通して溶けない氷が存在するのが氷河湖。
だから現代は氷河期。
今はその中のちょっとした小春日和のような「間氷期」である。
温暖化で動植物は生きられなくなると言うが、
地球上でもっとも生物が多様だった時代は、恐竜が生きていた頃。
地球上に氷が無くなるほど平均気温が高い時代だったし、
大気中の二酸化炭素の濃度も、今よりずっと濃かった。
その二酸化炭素によって地球の平均気温が上がるならば、
まず上空と北極の気温に影響が出るというのが科学の常識だという。
しかし、人為的な温暖化を懸念する人達が言う様に、
確かに北極の平均気温は上がってはいるが、
人工衛星の測定による上空5000mの気温は、1978年以降変わっていない。
人類が排出する炭酸ガスが地球の温暖化に影響を与えているとしても、
それは温暖化に関与する様々な要素の内、多く見積もっても1/6程度でしかない。
そして二酸化炭素の増え方は、平均気温上昇の後を追う形になっている。
つまり、平均気温が上昇しているから海からの蒸発などで二酸化炭素が増えていると言える。
温暖化しているように感じるのは、
人口の多い都市部で平均気温が上がっている影響が強い。
都市部で気温が上がる原因については既に知られている。
しかし実際に、中世以降地球の平均気温は上昇してはいた。
それは、太陽活動が弱まった所謂「マウンダー極小機」からの回復によるもので、
IPCCなどが言うように、人為的な影響ではなく、自然変動である。
だとすれば、今地球上で起きている気候変動の原因は何かという事になる。
洗脳したい側やすっかり洗脳されてしまっている人達は、すぐに炭酸ガスに結び付けるが、
実際はもっと深刻な事が地球上で進行し、それが原因になっているのではないか。
それは人口増加に伴う非可逆的な環境破壊だ。
経済活動に起因する無計画で過剰な森林伐採と、
工場からの煤煙、車の排気ガスなどによる酸性雨の影響や、
都市化や牧畜の広がりによる砂漠化の進行。
砂漠化が砂漠化を生み出す負の連鎖。
広がる砂漠からの熱波によって起きる森林火災も深刻な問題だ。
年間どれ程の面積の森林が火災によって消えているのか。
そして見過ごされがちなのは、過去の核実験や、
今稼働している原発その他核施設から放出される死の灰による森林破壊。
半減期の長い放射性物質による生命の破壊などは、確実に非可逆的である。
これも長いスパンで見れば砂漠化につながるだろう。
とてつもない規模の海洋汚染も、海流や深層海流に何らかの影響を与えて、
ひいては気候の変化にまで繋がってる可能性もある。
気候変動の原因として炭酸ガスにばかり気を取られているうちに、
我々は取り返しのつかないところまで来てしまっているのかも知れない。