札幌の中心街に在って、
道産や札幌近郊産の野菜や加工品を扱っていた数少ない店の一つであった狸小路のHUGマートが、
なんと来月で閉店してしまうと言う。
札幌で宿泊する時は自炊が出来るウイークリーマンションやゲストハウスを借りて、
HUGマートで材料を仕入れて食事を作っていた俺にとっては、とても悲しい出来事だ。
北海道新聞のWEB記事にはこうあった。
「近隣商業施設への顧客流出による売り上げ不振などが原因とみられる」
うんにゃ。そんな事はない。何を取材してるんだか。
扱っている品物が、そもそも近隣商業施設とは全く違うんだから、
「競合」に負けたみたいな書き方は間違っている。
売り上げ不振の原因は、札幌市民と道民の「地産地消」という考え方への無関心。
これに尽きる!!
札幌市民が、いやさ道民が、北海道の農業を支えずして北海道の未来はないよ。
大都市に暮らしてなまじっか金持ってるとよぉ、
環境も資源も食いもんも無限にあるって幻想に呑みこまれちゃうんだよ。
あんたらの、俺らの食べ物を作っている農村は疲弊する一方なんだよ。
スーパーには何でも並んでるし、金さえ出しゃあ何でも買えるから、
そんな事は考えもしてねぇんだろうさ。
例えばネットの道民による飲食店レビューや、グルメブログを見ても、
食材の産地に触れている書き手はほとんどいない。
テーマになってるのは安さ、コスパ、ボリューム。
こんな風だから、人口180万の札幌にあっても、
HUGマートみたいな店が店じまいをすることになるんだろうよ。
北海道で米を、野菜を作る人達を、俺達道民が支えなかったらどーするの?
なんぼ金持ってたってさぁ、米や野菜を作る人達が消えたら、
もう買うことができねぇんだど?
あ~あ、情けないったら無いね。
救いと言ったら、地産地消の飲食店が入ったHUGイートは存続するって事。
札幌市民じゃねぇからそうしょっちゅうは行けないけど、
機会があったら積極的に利用させてもらうよ。
特に「韓の香」はね。