同調圧力天国

「なにを大袈裟にw」と言う声が聞こえる。
偏見だと言われても書く。
自分もそういう現場にいた人間だからね。

力仕事、荒い仕事をする職場には、
今のCOVID-19流行の様な事態を笑い飛ばす風潮がある。
俺は煙草吸ってるからウイルスの方が寄って来ねぇだとか、
俺は毎晩アルコール消毒してるから感染しねぇとか言って、
ハナッから防御する気持ちなんか無い。

それだけならまだいいが、
終いにはマスクなどで感染を防ごうとする人を馬鹿にし始める。
特に男がそんな事をしてたらケチョンケチョンだ。
たいていの人間はそれが嫌で、緩い側の仲間になってしまう。

まぁこれはその職場における極端な例かも知れないが、
でも日本人の集団と言うのは、度合いの濃淡こそあれだいたいこんな感じだろう。
所謂「同調圧力」ってやつだ。

周りの様子をうかがいながら、
まだみんなマスクしてないから、ここで自分だけするのは恥ずかしい。
みんなそんなに警戒してないし、テレビでもそんなに警戒しろって言ってないから…。
と考えて、周囲に合わせてしまうほとんどの人達。

自分で情報を集めて、自分で考えて、自分で行動できる人が少ない社会。
9年前に放射性物質がバラ撒かれた時と全く同じだ。
政府やマスコミの「大したことない」の大号令に踊らされて、
一体どれだけの人が被曝を重ねて来たか。

今回のCOVID-19に関してもここまで見て来た限り、
市民の間に真剣にウイルスと対峙しようとする姿勢はほとんど見られない。
医療関係者の間にもその緩い空気が蔓延しているから驚く。
一体いつになったら、今起きている事の恐怖に気が付くのだろう。

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