全羅北道の淳昌(순창:sun-chang)を流れる
「母の懐」と呼ばれる島津川(섬진강:söm-jin-gang)。
この川の上流には、奇岩に埋め尽くされた場所がある。
この奇岩は尿罁岩(요강바위:yo-gang-ba-wi)と呼ばれ、
川の輪廻転生と流水による浸食で穿たれて、
周囲1.6m、深さ2mの穴を持つものまであるという。
「昔は、子が授からない女性たちがここにきて熱心に祈ると
子が授かったと言われています」
そう説明してくれたのは、フランス人のレアモロさんだ。
「ここにある岩は、周辺の住民にとって重要な意味を持ちます」
2021年2月13日放送の
「キム・ヨンチョルの洞内一周」で紹介されていたこの女性。
淳昌郡の郡庁で広報の仕事をしていると言う。
この日はつり橋と奇岩で有名なこの場所に広報動画を撮影に来ていた。
レアモロさんは、幼い頃に読んだ韓国の歴史の本から韓国に惹かれ、
その後KPOPやドラマで更に韓国好きになり、
豪州に移住した時に韓国人の友人が沢山出来て、
韓国に対する興味が最高潮に達したのだとか。
やがて光州で職業体験をする機会を得て、
外国人旅行者向けに案内書を書いたり、動画を投稿したりするようになり、
色々な人とのつながりから、淳昌の郡庁で働く機会を得たのだそうだ。
ヨンチョル氏「淳昌を海外に広く知らせるのに大きな役割を果たしていますね」
「外国人の視点」で韓国の地方の良さを海外に伝えると言う試み。
さて、日本ではどうだろうか。
日本では、日本人の見方、日本人が推すものをなぞる外国人が重用され、
彼らならではの視点は「そこじゃないんだよなぁ」と敬遠されているのではないか。
特に最近では、「右寄り」の考え方や発言をする外国人ばかりが表に出て来て、
今の日本の在り方ややり方に対する批判、提案は排除される傾向が強い。
脊髄反射的に「そう思うなら日本に来なければいい」となる。
日本人が日本の何かを批判しようものなら、「嫌なら出ていけ」が決まり文句。
多数派とは違う、外国人等のものの見方を受け入れ、
社会環境や構造の更新に役立てようと考えているのが韓国なら、
日本は「部外者」の意見は一切受け入れず、
変革することを拒む社会だと言っていいだろう。
日本や日本人が最高であり、外国人の意見など聞きたくない、
批判や提案をする人間は来るなと考えるのであれば、
「観光立国」宣言なんてとっとと取り消してしまうように政府に訴えればいい。
外国人排除をより確実にすすめたいのなら、
署名を集めて「鎖国」の陳情でもしやがれ 凸(¯ヘ¯)