初体験・ぶらりローカル列車と路線バスの旅・その2

鶉温泉の宿は旅館というよりは和風ホテルという感じの、洋間にベッド、トイレと洗面所付の部屋だった。
 
しかしどーしてホテルの部屋ってこんなに暑いかね。暖房効き過ぎ!!
速攻で暖房スイッチをオフにして、浴衣に着替える。
ベッドに横になり、リラックス…
と、あることに気が付く。

自分がやめてから1年半経つから、かなり敏感になっているのだろう。部屋がタバコ臭いのだ。
いや、部屋の壁だけじゃない。ベッドも臭い。掛布団も枕も臭い。
ってことは、俺も長い間沢山の人にタバコの煙やら臭いで迷惑をかけてきたんだなぁ、申し訳ない、と反省しながらタバコ臭い部屋を出て温泉へ向かう。

鶉温泉は単純アルカリ性食塩泉で、湯温は27度。それを沸かして循環させている。
かけ流しでないのは残念だが、汗を流し、リラックスするには申し分のない温泉だ。
浴室には熱いお湯が入った広い湯船が一つ。隣に温めのジャグジーが一つ。
まずジャグジーで筋肉をほぐし、次に熱いお湯の湯船に入る。が、皮膚が痛くなるほど熱く、30秒で退散。

それからは専らジャグジーしか入らず。
ジャグジーが温めとはいえ、流石は温泉だ。上がってからしばらく汗が引かない。
暖房はオフにしたまま、ベッドに横になる。
するとウォーキングの疲れが出たのか、ドッと寝込んでしまった。

目覚めたのは6時頃。晩飯まではまだ1時間ある。
食事時間まで食前のビールと洒落こみ、気が付くと7時の夕食時間である。

食事は宿の1階にある中華レストラン「彩風塘」で、とのことであった。
レストランに入ると、テーブルに「××様」と、俺の名字が書かれた札と料理がのっかってるんだろうと予想していたら大外れ。「お好きなところへおかけ下さい」と言われ着席すると、料理は地産地消にこだわった本格中華のコース料理であった。せっかくだから細かく書くことにしよう。

まずは塩味のクラゲ、スモークサーモン、スープの味が効いた鶏モモの蒸し物がベビーリーフの中華ドレッシングサラダの上にのっかった前菜からスタート。

次にインゲンとエビ、サラミソーセージ、しめじ、ネギのとろみのかかった炒め物。
これはスープと塩味のみの味付けがシンプルで良い。

そして、揚げ物。
タラ、カボチャ、ジャガイモ、舞茸が厚めの衣に包まれてカリッカリの唐揚になっている。
お菓子みたいな食感だ♪

メインは牛バラ肉のホロホロ煮込みと青梗菜がオイスターソースと醤油のあんにトロリと包まれて登場。
いや~、美味いなぁ。これ、中華屋で食べたら結構な値段だべ。
この辺で腹がきつくなってきた。あと何品出て来るのかなぁ?
全部食べられるだろうか…

そしたらスープが来た。そろそろ終了だろうε-(´∀`*)
スープは和風ポトフ。人参、舞茸、メイクイーン、大根入り。
薬味がまたいい仕事をしてくれて、ホッとする味わい(^^

で、最後は小エビチャーハン。小でもご飯の量は150グラムくらいかな。

普段の俺の一食分の飯の量とほぼ同じ感じ。
しかしそれまでに食べた量が半端じゃないから、
150グラムチャーハンと言えどもやっとの思いで平らげ、夕食終了。

いや~、しかしこの宿の中華レストラン彩風塘は感動ものだった。
食材は地元や北海道のもの中心。
そして何より一つ一つの仕事が丁寧で、
え~っ、一泊この値段で、こんな中華のフルコースを食べていいの?!!って言う感じ。

しかも「こんな」って言っちゃ悪いけど、
人里離れた感じの山の中の温泉旅館で、
これほどまでに力の入った中華料理に出会えるなんて!!
と言う訳で、感動の晩ご飯を頂いて就寝。

さて、7日の朝がやってきた。

【目覚めると銀世界。この日の厚沢部はマイナス9度】


◆朝食はお弁当形式。
左上が「きくらげの中華和え」「ひじきの煮物」「沢庵」の三品。右上が「中華サラダ」
「鶏の唐揚げ」「カボチャのコロッケ」。あとは焼き鮭に生卵、わかめの味噌汁。
ご飯はお代わり自由。

今日は鶉から厚沢部へ移動する。しかし路線バスは11時48分まで来ない。
宿は10時にチェックアウトなので、ひとまず部屋を出て鍵をフロントに返し、
温泉の休憩室で時間を潰すことにした。

バス停まで15分かかるから、11時半に宿を出ることにしたが、それでもまだ1時間半も時間がある。
よし、じゃあ昨夜の部屋での続きで、イラストレータver.10の練習だ。
ノートパソコンを休憩室のテーブルに置き、参考書を見ながら色んな機能を試す。

が、所詮は時間潰しのためにやっている作業。
しっかりと集中できていないので、ついつい時計に目が行く。
だから全然時間が進まない。こんな時の1時間半はべらぼーに長いのであった。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする