留萌本線 廃線区間の遺構を巡る

乗降客が少なければ、廃止になるのは致し方か無いよな。
JR北海道社長は、新幹線のことしか頭に無さそうだし。
留萌~深川間には、既に高規格道路も開通しちゃってるし。
ってな訳で、留萌本線が全面廃止になるのは時間の問題だろうね。

ほんで、赤字路線の留萌本線の中でも、
特に酷い赤字区間だった留萌から増毛までは、2016年12月に既に廃止になっている。
でもさぁ、廃止からまだ4年半しか経っていないから、色々遺ってるんじゃねぇか?ってことで、
このたび留萌本線・留萌~増毛間の路線跡を辿ってみましたよ~ん( ̄∇ ̄)v

出足好調♪ 次々現れる遺構
スタートは留萌駅。
その昔は賑やかだっただろう駅前も、シャッター街になってしまっている印象。
留萌も道内の他の市町村同様に、
町の中心が駅前ではなく、幹線道路沿いに移ってしまった様だ。

さて、留萌駅を出て海側に向かった線路は、大きく左にカーブして海沿いを南下していく。

留萌市街地の南の外れ近くにあったのが、瀬越駅だ。
コンパネが貼られて中には入れないが、ホーム上に待合室がそのまま残されていた。

錆が上がってはいるものの、線路もそのままの状態。
あぁ、ついこの間までここを汽車が走ってたんだなぁと感じられる風景だ。

続く礼受駅。礼受簡易郵便局の隣りに、貨車駅舎がそのまま残されていた。
錆びまくっちゃってるけど、礼受駅の駅名はまだハッキリしてるね(^^

撤去が始まっていた
ここまで二駅連続で遺構に出会えた。さて、次の阿分(あふん)駅は…


残念ながら駅関係の施設は撤去され、遺っていたのは路盤の跡だけだった。
これは留萌側。

そしてこっちは増毛側。
線路は無くなってるけど、線路があった感は感じられる。

残念なので、在りし日の姿を( ̄∇ ̄)v

駅名標の後ろに見えるのは、路線廃止の前年、2015年の3月に廃校になった阿分小学校。

駅名標にある通り、次の駅は信砂だが…

ここも駅舎、ホームともに撤去。踏切関係の施設も全て無くなっていた。
ただ、駅が設置されていた場所の、道を挟んで反対側には線路が遺されていた。
ありゃまぁ…、だいぶ歪んじゃってるな。

この線路が無くなるのも、時間の問題だべな。

次に舎熊(しゃぐま)駅だが、駅のあった場所には撤去された枕木が悲しく積まれておりました(TT)

悲しいので、昔の写真貼っとこ~っと(^^♪

このかたたちは、撮影時にたまたまそこにいらした旅行中のご夫妻。
いや~、しかし廃止になる10年前なのに、駅舎はかなりくたびれてるなぁ。

次の朱紋別(しゅもんべつ)駅も、ご覧の通り駅関連施設は無し。
路盤跡は、漁具置き場になっていた。

道路上の踏切施設も反対側の線路も無し。

残念だけど、使わなくなったものは撤去して、
その場所を今生きている人達が有効に使うってのは、自然な流れなのだろう。

蘇ったものもあるんだね

続く箸別駅も、駅関連施設は全撤去済み。
しかぁ~し!!
箸別駅の留萌側のすぐ横を流れる箸別川に、鉄橋の橋台がしっかり遺されていたよ。
相当古い時代に作られた物の様だけど、詳しい事は分からない。

さあ、いよいよ終点の増毛駅だ。
路線廃止前の増毛駅の姿はこうだった。

田舎町の古い駅と言う印象だったが、この駅が、1921年の開業当時の姿に生まれ変わった。
2018年4月に、観光施設として新たなスタートを切った駅舎がこちら。

道内には建て替えした駅がいくつもあるけど、こんな感じにすれば良かったのになぁ。
どこもみんな同じような、血の気の無いデザインになっちゃってるじゃないの。

この血が通っている感じの増毛駅舎内には、タコザンギなどをテイクアウトできるお店が入り、
爽やかトイレも併設されている。
消えてしまったものが沢山ある一方で、
生まれ変わって新しい道を歩き出した増毛駅に最後に出会えたよ~\(^o^)/

で、増毛町にはねぇ、「ふるさと歴史通り」という、古い建物が並ぶ通りがあるんだわ。
増毛駅前には無料の駐車場もあるので、
車を停めて通りをのんびり散策してみるのもいいんでないかい?

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