ルーツ音楽院の教科書

ビートルズきっかけで中二の冬休みにギターを始めて、
ブリティッシュ・ブルース→アフロ・アメリカン・ブルース→ジャズ
と学びが変遷して行ったのだが、
ジャズはやっぱり耳だけではどうにも掴み切れない難解さがある。

そこで音楽雑誌に広告が出ていた通信講座を受講することにした。
通信講座と言っても、今で言えば「ネット通販」で教科書と教材CDを買って、
家で独学で学ぶと言う形の講座なんだけど、
45年も前の事だから、ネットではなく電話で申し込んだのだった。

講座を開設している学校は代々木に学舎があるルーツ音楽院。
ジャズギタリストの沢田駿吾さんが開校し、校長を務める学校だ。


(左が沢田駿吾先生。右は90歳の今も現役で活躍する中牟礼貞則氏)

そういう由緒正しい学校なので、金だけとられて騙されることはないはず。
前払いで料金を振り込む。
しばらくして送られて来たのは12冊の教科書と12巻のカセットテープ。

テープに吹き込まれているギターの演奏と語りは沢田駿吾さん担当。
これは凄いよ。日本のジャズギター界の重鎮直々の指導だもんね。
で、半分くらいまではまじめにやってたんだけどさ、
元々「勉強」ってのが好きではないのと、バンド活動の方が忙しいってのもあって、
いつの間にかほっぼり投げてしまっていた。

それから30年程経って…。
なんとなくじゃなく、しっかり理解した上でジャズを弾いてみたくなって、
押入れの奥にしまい込んでいた通信講座一式を引っ張り出してみることにした。
ところが…
何故かあるのはカセットテープだけ。教科書が無い!!
今の家に引っ越すときにでも間違えて捨ててしまったようだ _| ̄|○

教科書が無くてもテープを聞けば学べるだろうとは思ったが、
そこはゼロか100の俺。
テープも無いなら諦めたが、この中途半端感が許せない。
ネットで探しまくったよ。
この際中古で汚れや書き込みがあってもいいからとオークションも探した。
しかし全く無いんだわ、これが。ビックリ。

諦めきれない俺は、とうとうルーツ音楽院にメールで相談してみた
45年前はハガキか電話だったが、ネット時代になってメール ( ̄∇ ̄)v
そしたら初代校長の沢田駿吾先生は悲しいことに既に鬼籍に入られたとの事。
「私は今の学院長の妻です」と言う方が対応して下さった。
当時の教科書がまだ残ってるかどうか…と言いながらも探してくれると言う。

朗報は数日後に届いた。
全巻は揃わないが、探しに探して見つかった7冊を送ってくれると言う。
無いのはVOL.1~4とVOL.9の5冊。
1~4は初級の部類だから無くてもいい。
VOL.9はちょっと痛いけど我慢する。
今は使っていない45年前の教科書をわざわざ探してくれた愛情に感謝しかない。


しかもなんと未使用なのに45年前の価格よりも安く提供して下さるとのお言葉。
数日後に教科書が届き、それまでの間に俺はテープの音をCD-Rに落とし、
めでたくジャズ理論学習を再開出来たのであった。

その当時のツイートを見つけたので貼っておこう。
ルーツ音楽院の通信講座を真面目にさらってるんだが、
沢田駿吾先生のコメントが振るっている。
細かく曲の分析をしてくれた後で、
「要はコードの流れを感覚的に把握すれば良いと言う事で、
どこが7thで何度だの部分転調がどーしただのに
むきなって拘る必要はあまりないと言わざるを得ない」だって ( ̄皿 ̄)

演奏上どうしても理解に苦しむときには分析も必要になるが、
大切なのはベースやピアノのバッキングをよく聞き、
コードサウンドを身に付け、反応できるようにしなさい、ということですね。
でも、ヒアリングと並行して文法も学びたいので、続けます(^^)

1930年の今日生まれた沢田駿吾先生とルーツ音楽院の愛情に感謝しながら、
今後もジャズギターの習得に精進していきます ( ̄∇ ̄)v

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメントの入力は終了しました。