“Cupid”

ジャズテナーサックスの巨匠、ソニー・ロリンズが、
稀代の傑作と言われている「サキソフォン・コロッサス」を吹き込んだ時、
彼のバイオリズムは最高潮だったと、十代の頃に物の本で読んだことがある。

バイオリズムなんてものは元来信じない俺だが、
22~3歳の頃、某生命保険の営業のおばちゃんからもらったバイオリズム表が、
後になって俺のその数年後までの人生の幸運を正確に当てていたと分かって、
へぇ~、誕生日から割り出したものが当たったりもするんだ!!なんて少し感激し、
ソニー・ロリンズの話を思い出したりもしていた。

時は流れて…
きっかけは忘れたけれど、youtubeで”We Are the World”の動画を見ていた。
その序盤で、当時はJourneyのボーカルだったSteve Perryが
“There’s a choice we’re making We’re saving our own lives”
と、張りのある高音で即興を交えて歌っているのを聞いて、
お~っ、これはあのKing of Soul, Sam Cookeじゃないか!!と驚愕。

声質が似てるとか音域が近いと言うのも勿論あったけれども、、
「歌い」に、師匠と弟子の関係みたいなものを感じたのだ。
Steve PerryはきっとSam Cookeの影響を受けている。大ファンに違いないと、
その時から確信めいたものはあった。

再び時は流れて…

俺と同じく音楽好きの息子氏から、
Sam CookeとSteve Perryは、18年違いで同じ1月22日生まれだと言う話を聞く。
えっ、これはなんか面白い事に成って来たぞと、
Steve Perryについて初めて詳しく調べてみた。

そしたら、なんとなんと、彼は12歳の頃に、
母親のカーラジオから流れるSam Cookeの “Cupid”を聞いて、
歌手になる事を志したと言うではないか。

そして後に”The Viice”と称される様になる彼の歌声が出来上がる為には、
Sam Cookeの影響が大きかったことを彼自身も認めている。
やはりそうであったか (*´罒`*)
きっと誕生日が同じだと言う事も意識していたに違いない。 

ここで俺はバイオリズムの事を思い出した。
同じ誕生日である二人のバイオリズムが共鳴し合って、
もしかしたらSteve PerryはSam Cookeに出会ったのではないかと。
Steve PerryがカーラジオでSam Cookeの歌を聞いたのは必然だったのだ。

King of SoulとThe Voice。
誕生日バイオリズムが二人の偉大なボーカリストの”Cupid”になったのかも知れない。
…なんてね ( ̄∇ ̄)v

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